住宅ローンを滞納したらどうなるのか?対処方法や対策を解説!
マイホームの購入では多くの方が住宅ローンを利用しますが、その支払いは長期にわたるのが一般的です。
しかし、教育費や医療費などが発生し、途中で住宅ローンを返済できなくなるケースも珍しくありません。
そこで今回は、住宅ローンを滞納したらどうなるのか、対処方法や滞納する前の対策を解説します。
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住宅ローンを滞納したらどうなるのか
住宅ローンを滞納したらどうなるかは、段階を踏むため一概にはいえません。
すぐにどうなると決まるわけではないため、まずは段階を知っておくと良いです。
住宅ローンの滞納後は、以下の段取りを踏むのが一般的です。
マイホームの購入で住宅ローンを組む予定の方は、損をしないためにも、あらかじめ滞納後にどうなるのか把握しておく必要があります。
住宅ローン滞納後の段取り①金融機関から督促状が届く
住宅ローンを滞納したら、まず金融機関から督促状が届きます。
タイミングによって催告書だったり督促状だったりと名称が異なりますが、これらの書面は滞納から1〜5か月の間に届くのが一般的です。
そのまま放置すると、次の段階に進んでしまうので、どうなるのか事前に確認しておきましょう。
催告書や督促状が届いたら、速やかに対応することをおすすめします。
住宅ローン滞納後の段取り②残債を一括請求される
滞納から6か月以上になると、住宅ローンを分割で返済する権利を失う「期限の利益喪失」の状態となり、金融機関から残債を一括請求されます。
一括返済できないときは、保証会社が代わりに金融機関に一括返済します。
その後は、保証会社に残債を支払いますが、それらにも対応できないときは競売や任意売却の手続きを踏まなければなりません。
住宅ローン滞納後の段取り③競売開始決定通知書が発送される
滞納から8か月を過ぎた辺りから差押通知書が自宅に届き、9か月目になると、競売開始の決定通知が裁判所から届きます。
これにより、不動産を含めた財産を手放さなければなりません。
決定通知後の流れは、執行官による現況調査・競売の期間入札通知となるのが一般的です。
ここまで来ると、任意売却ができる可能性は限りなく低いため、どうなるかを見越して事前に対策しておく必要があります。
住宅ローンの滞納で家が競売にかけられないよう、あらかじめ滞納後にどうなるのか段取りを把握しておき、書面などが届いたら速やかに対応していくことが大切です。
滞納後にどうなるのかをしっかりと押さえ、きちんと対応していけば、不動産を手放す事態も避けられるでしょう。
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住宅ローンを滞納したときの対処方法
住宅ローンを滞納しても、対応次第では競売を逃れられる可能性があります。
おすすめの対処方法は以下の3つとなっているので、事前にポイントを押さえておきましょう。
対処方法①債務整理をする
住宅ローンをすでに滞納しているかつ、他の返済も滞っているときは、債務整理を検討します。
債務整理とは、住宅ローンやキャッシングなどの負債を整理するための手続きです。
金利を削減したり、元本を減額・免除したりして問題解決を図ります。
債務整理の種類は「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つで、家を手放したくないケースでは任意整理か個人再生を選択する必要があるでしょう。
任意整理と個人再生の違いは、裁判所を介すかどうかにあります。
裁判所を介さないのが任意整理で、直接借金の借り入れ先と交渉しなければなりません。
個人再生では裁判所をとおすため、借金を大幅に免除できる可能性が高まります。
なお、自己破産をおこなうと、借金がゼロになりますが、家や車などの財産は手放す必要があるので注意しましょう。
対処方法②任意売却を検討する
住宅ローンを滞納した後の対処方法のひとつとして、任意売却が挙げられます。
任意売却とは、債権者の許可を得たのち、一般市場で不動産を売却する方法です。
一般市場に近い価格が付くため、手元に残せる額も増やせるでしょう。
売却益は住宅ローンの返済に充てられるので、将来的な負担も少なくなります。
任意売却が成立するまでにかかる時間は平均で1〜3か月程度といわれているため、できる限り準備は早めにおこなうことが大切です。
対処方法③リースバックで自宅に住み続ける
リースバックとは、不動産を売却した後に賃貸借契約を結ぶ方法を指します。
家を売却した代金でローンを完済した後も、賃貸物件として自宅に住み続けられるのが特徴です。
子どもを転校させたくない方や、売却を周囲に知られたくない方に向いています。
ただし、残債が多かったり、不動産価値の付きにくい土地だったりすると、リースバックを断られる可能性もあるので注意が必要です。
リースバックを利用するときは、アンダーローン(売却金額がローンの残債を上回る)の状態か、返済状況を確認しておきましょう。
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住宅ローンを滞納してしまう前の対策
住宅ローンを滞納すると、最終的に家を手放さなければならないので、その前に対策しておく必要があります。
おすすめの対策は、以下の3つです。
それぞれの方法を確認しておくと、万が一のときもスムーズに対応できるでしょう。
対策①住宅ローンの借り換えをおこなう
現在の住宅ローンよりも有利な条件の住宅ローンに借り換えれば、返済が滞る心配がありません。
たとえば、現在契約している住宅ローンの金利が高いときは、金利の低い住宅ローンを探すことをおすすめします。
また、返済期間が短いのであれば、長期で返済ができる住宅ローンに借り換えると良いでしょう。
ただし、住宅ローンの借り換えには、保証料や繰り上げ返済費用・登記費用などを合わせて30万円〜80万円ほどの費用がかかります。
再度審査も必要になるため、手間と費用がかかることは押さえておかなければなりません。
一度でも滞納してしまうと、借り換えを断られる可能性もあるので、相談は早めにおこなうことが大切です。
対策②金融機関に返済条件を相談する
住宅ローンは滞納する前に、返済条件の見直しをおこなう必要があります。
住宅ローンの返済期間を延ばせば、毎月の支払い額も軽減できるでしょう。
しかし、返済期間が長引くと、利息などのリスクが発生するため、繰上げ返済も視野に入れて資金計画を立てることをおすすめします。
資金計画を立てるときは、将来を見据えてある程度余裕のあるスケジュールを練ることが重要です。
対策③保険適用の有無を確認する
療養によって住宅ローンが支払えなくなったときは、早急に保険適用の有無を確認するようにしましょう。
住宅ローンの契約時には団体信用生命保険に加入しますが、条件によっては疾病時にも保険金が下りる可能性があります。
生命保険のなかには、疾病保障付き住宅ローンやガン保障特約付き住宅ローンなどオプションが付いている商品もあるので、あらかじめ確認が必要です。
団体信用生命保険は住宅ローン契約時に加入するため、契約者本人がどのオプションを付けたか忘れている可能性もあります。
住宅ローンの返済が難しいと感じたら、速やかに生命保険の内容を見直しましょう。
保険が適用されれば、ガンや脳卒中・急性心筋梗塞などの疾病でも保険金を受け取れます。
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まとめ
住宅ローンを滞納したら、金融機関から督促状が届き、残債が一括請求されます。
最終的には自宅が競売にかけられますが、債務整理や任意売却・リースバックなどで対処可能です。
滞納前の対策として、住宅ローンの借り換えや返済条件の見直し、保険適用の確認が必要になるでしょう。
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